僕の
二十一世紀のイギリス。 十九歳のリーハ・H・マフィーは、心優しく真面目な医者志望の青年だ。 しかし大学受験に失敗しベーカー街の下宿に引っ越したその日から、様子がおかしい下宿人達との騒動に巻き込まれてしまう。 それもそのはず、下宿人の画家ロビン・フッド&探偵シャーロック・ホームズの正体は…… 「MI6の諜報員」や「英国マフィアの殺し屋」だったのだ! 彼らは世界各国で発生した諜報員や殺し屋ばかりが殺害されている事件の真相を突き止めるため、偶然(?)同じ下宿を活動拠点にしてしまったらしい。 陰謀、策略、謎の女、忌まわしき過去の影…… 日々平穏を信じて疑わない凡人のリーハは、やがて始まるマフィア✕MI6✕秘密結社らの壮絶なバトル・ロワイヤルを生き抜くことが出来るのだろうか。 ――Watch out, a storm is coming.
リーハ・H・マフィー
不運で気弱な凡人の主人公。 サンクチュアリの3号室に住んでいます。 心優しく真面目な性格です。ユウミさんに恋をしています。 ロビンやシャーロックにも好意を抱いています。 ただそのことを、ユウミさんには気づいてもらえないし、ロビンたちには意地悪をされてばかりです。伯父さんが最後に残した言葉「お前の思う英雄であれ」が正直言ってプレッシャーになっています。
ゴードン・レストレード
ロンドン警視庁所属の警部補。40代後半。シャーロックの才能(推理力)を認めている数少ない一般人の一人です。子供の頃から他人に分けてあまりあるほどの正義感に溢れていました。ロンドンの街を平和にするためならどんなことでもする覚悟です。 難解な事件が起きた時にはシャーロックを呼んで現場入りをさせています。でもそれはもの凄く不評なので(シャーロックがわがまま放題だから部下も同僚も激怒する)彼は見事、仕事と人間関係の板挟み(というかサンドバッグ)に。ストレスが溜まって胃が穴だらけになってしまいました。 ちなみに彼は、シャーロックが裏で殺し屋をやっているということは知りません。知らない方がいいです。
マイク・スタンフォード
リーハの賢い幼なじみです。彼のおかげでリーハは221Bの下宿「サンクチュアリ」に引っ越すことが出来ました。 彼はいつもリーハのことを気に掛けていて、何でも手厚くサポートしてくれます。君はリーハの何なのさ。
シャーロック・ホームズ
サンクチュアリの2号室の住人。 は探偵ですが、本当はマフィア所属の殺し屋です。ロビンは大嫌いですが、事件とユウミさんを愛しています。 頭は良いのに性格に難ありで、興味の持てないことはしてくれません。名前さえ覚えてくれません。 この人の興味を引こうと思ったら、バラバラ死体か、凶悪な犯罪者か、凄腕の殺し屋になることです。
殺人人形 マリー
ロビンが作った、彼の相棒とも言える不思議なフランス人形です。いつも勝手に動いたり不気味に笑ったりしています。 鋭い爪や牙を剥き出して人に飛びかかったりもします。本当に機械の人形なのでしょうか? 謎は深まるばかりです。
ロビン・フッド
サンクチュアリの1号室の住人です。 表向きは画家ですが、本当はMI6所属の殺し屋です。シャーロックは大嫌いですが、ユウミさんに心を奪われています。 優し気な外見とは裏腹に内面は非常にクール。 時々「人類なんて滅びてしまえば良いんだ」と思っています。人間のせいで動物が困っている、という話を聞いた時などは特に。 その場にある色々なものを武器にして戦うことと、女装、弓術を得意としています。 機械いじりの腕も一流。人形のマリーちゃんを相棒にしています。
ロイ・リーチ
黒いベレー帽と首の傷跡がトレードマークの彼女は「人間兵器」と噂される凄腕の殺し屋です。 得意の武器は電気鞭。 彼女の手の届く範囲の世界はほぼ例外なく破壊し尽くされて、後には死体の山だけが残ります。
ユウミ・ベランジェール
美人で優しい、サンクチュアリの大家さんです。 三人の下宿人から恋心を寄せられていますが、全く気づいていません。シャーロックとロビンが実は殺し屋であることにも気づいていません。 下宿経営を始める前は、とある修道院のシスターでした。そのせいか、立ち居振る舞いがかなり浮世離れしています。
レイト・ファントム
もし貴方の目の前に、頰に傷のあるこのお方が現れたら、何をさておいても逃げてください。 彼は凄腕の殺し屋です。武器はナタのような大ぶりのナイフ「マチェーテ」。 「逃げて」と言いましたが、彼に狙われて生きている者は未だおりません。