短歌集:幸運は猫に似て②
更新日:1月24日
今日を輝かせる幸運の秘訣を貴方にも。
助言のような警句のような呪文のような短歌集。
5.“君のため” 要らぬ束縛 善意でも 個性は蝶々 糸絡めば死
「助言は失言」という言葉がある。
良いことも悪いことも自ら学んでこそ。特にルールのない創作界で人の作品に口を出すことはその人の世界観を壊すことにもなりかねない。
どんなに相手が可愛くとも、過度の世話焼きは控えよう。求められた時以外は。
6.恋林檎 貴方と私分け合えば 今日の甘さは明日もずっと
愛は自分を分かち合うこと。
幸せを噛みしめる一時は、未来をも輝かせることだろう。
7.部屋の相 魔窟と化せば鬼来る 退治せよ いざ 福招くため
足の踏み場もないほど鬱蒼とした部屋は、いつか悪い気のたまり場になる。まだ傷の浅い内に、勇気を出して立ち向かおう。鬼は外! そして初めて、福は内!
貴方は片付けや風水に興味はあるだろうか。
ない? ではカレン・キングストン氏の「風水整理術入門 ガラクタ捨てれば自分が見える」という本を読んでみて欲しい!
片付けが大嫌いな私でさえ部屋中をひっくり返し、家族を巻き込んで整理と模様替えに明け暮れたほどの最高の一冊だ。
彼女の教えによると、「風水は足し算ではなく引き算」だということだ。
汚い部屋に入った瞬間、やろうと思っていたことが出来なくなる(やる気がなくなる)という経験はないだろうか? それもそのはず、全ての所持品は貴方の一部として世話を要求する。よって、ガラクタが増えれば増えるほど貴方はエネルギーを吸われることになる。
物が貴方の人生を乱すのか、貴方の人生の乱れが物に影響するのか、それは分からない。が、望むものそれは自ら雛形に……」のページでお話したエネルギーの法則のことを考えると「同じ波動のものは引き合う」ということはありえる。
カレン氏によると、風水上「職業」を表す部屋のコーナーに「戦いの場面を描いた巨大な油絵」を飾っていた人は、いつも上司と言い争いをしていることに悩んでいたとか。
また、ビジネスが「頭打ち」で悩んでいた男性は屋根裏のガラクタを始末した所、事業は途端に「天井が抜けた」かのような大成長を遂げたらしい。
信じる信じないは個人の判断だが、なかなか面白い話ではないだろうか。同じ片付け・飾り付けでも、「象徴」を意識するとぐっと楽しくなる。思い当たる象徴がないなら、とにかく新しい風が入るように古い物を追い出す「断捨離」に徹底しよう。それだけで何らかの変化はある。
ただし、TVでよくやるような「財運を高めるために机に黄色の小物を置く」「鏡を置く」というちょっとした風水小道具術は、「断捨離済みの部屋でこそ」意味を成すことを忘れずに。
そうでないと――例えばごちゃごちゃの部屋に鏡を置いたとしたら、富ではなく人生のごちゃごちゃが増幅するだけだと、カレン氏は仰っている。
8.コイン投げ 揺れる水面に星を見る 手が届くまであともう少し
きらきら輝く神秘の泉に貴方のコインをひょいと投げ、神様に加護を頼もう。
例え方法は分からなくても、「夢は叶う」と純粋に信じられるなら――そしてそのために努力出来るなら――遠くの星もきっと貴方のものになる。
✩「短歌集:幸運は猫に似て③」に続く
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